projects
先代の土地を引き継ぐ(東京都荒川区の3階建住宅)
東尾久で計画している小さな住宅の計画です。
先代からの土地を引き継ぎ、建替により3階建の家を計画しています。
下町情緒のある熊ノ前商店街が近くにあり、昔ながらのまちなみが見られる地域です。建主さんの生家でもあり昔から慣れ親しんだ住まいです。しかし木造密集地域でもあり、道路も狭く、災害時には甚大な被害を受ける可能性があると指定されている地域でもあります。リノベーションにより佇まいを残すという選択肢もありましたが、道路の拡幅のための敷地のセットバックと耐火性能の高い構造のとするということで積極的に建替を選択しました。
・夫婦とこども2人の4人が暮らす家。
・ご主人はBarを営んでいて夜が遅い。
・奥さんは医療関係のお勤めで日勤夜勤と時間の定まらないお仕事。
・子どもたちとの時間が合うタイミングはお仕事が休みの時だけ?
・仕事も大切。子どもも大切。この家族のライフスタイルを受け止める家はどんな家なのか?
この家づくりの最大のテーマとなっています。under designing
コーポラティブハウスの住戸を設計しています。
コーポラティブハウスの住戸を設計しています。
浴室や寝室などの個室群をまとめ、リビングダイニングキッチンを開放的な空間となるように明快な空間構成となっています。ベッドルームはオープンなリビングダイニングキッチンの空間に対して入れ子状の空間のように「空間ユニット」として計画されています。under construction
パブリック⇔プライベートを自在に行き来
藤井寺市に計画した住宅です。
夫婦2人+お子様2人のとても明るい家族です。
敷地は角地で一方は人通りの多い通り、もう一方は行き止まりの道路になっています。最初にご家族と敷地を訪ねたとき、この行き止まりの道路で子どもたちが走り回ったり自転車の練習をしたりしていました。この道路は日々の生活空間に密接に結びつくのだろうと感じました。
それを手がかりに「行き止まりの道路/お庭/オープンな屋内/プライベートな屋内」を平行に配置したプランを考えました。
パブリック⇔プライベートの関係性がグラデーション状に空間化されていて、住まい手はそのグラデーションの間に暮らし、まちとのつながり、家族とのつながり、に対して自分自身の居場所との距離感を適度につくりながら暮らすことができる住まいとなりました。敷地のネガティブなイメージを建築で逆転
横浜市内には傾斜地が多く、この場所も傾斜地を擁壁や駐車場を築造してつくられた造成地でした。30年近く空き地だったこの土地に、新しい家族の住まいが生まれました。
建主さんのお話を聞くと、「とにかく明るい家にしたい。」という希望でした。
ところが敷地の南側にはすぐそばに家が立っていて日当たりの悪い敷地という印象でした。そのため30年もの間手付かずの土地だったようです。
ご相談いただく前は、明るいリビングダイニングにしたい考えで2階に計画する考えだったようです。ところが1階は斜面地に設けた掘り込み式の駐車場だったため(ここは地下と見られる)、2階と言っても道路から見ると3階に相当します。毎日3階までリビングに上がるのがどうなのか、悩んでおられました。
1階にリビングダイニングを計画しても明るい部屋になりますよ、ということで、これを実現することがこの家のコンセプトになり、南側に高窓を大きく設けて陽の光を最大限取り込んだ家になりました。「編集」しながら暮らす住まい。RRP Rikyu Renovation Plan
東京都千川にある築50年の賃貸住宅" Apratment RIKYU "の再生プロジェクトです。
(RRPとはRikyu-Renovation-Planの略)
プロジェクトの立ち上げから企画、コンセプトづくりをオーナーと伴走しながらお手伝いしました。
プロジェクトのビジョンを探りながら約2年。辿り着いたコンセプトが、
「編集しながら暮らす」でした。
賃貸マンションは通常、原状復旧が原則なので住戸内は手を加える事(=「編集」)ができませんが、このマンションではそれを積極的にできるようにしようという賃貸マンションにすることに決まりました。
大家さんはセルフビルドの名手で、ものづくりに関心が強く、知識も豊富です。
住人さんは部屋のプランニングに参加することもでき、住人さん+大家さん+建築家で部屋づくりを進めていきます。
プロジェクトの実現には様々な技術的な課題がありました。
専門家とチームをつくりプロジェクト実現を目指しました。プロジェクトオーナー:利久マンション株式会社
建築不動産コンサルティング:創造系不動産株式会社
建築デザイン/企画サポート:カナデラボ「編集しながら暮らす住まい」をコンセプトとした賃貸マンション「 Apratment RIKYU 」の一室をコンセプトを具現化したモデルルームとしてつくりました。
コンクリートの躯体に、木のパネルや天井のルーバーで空間を整え、住み手はこれらに手を加えながら住まいをカスタマイズしていくことができます。
モデルルームでは住み手がカスタマイズをしたという想定で計画しました。
玄関から部屋の奥まで土間がつながっており、キッチン、ベッド、収納一列に整えて配置され、すっきりした空間となっています。
当分の間は、RRPプロジェクトのコンセプトを体験できる部屋として運用される予定です。「野村ファーム」プロジェクトは熊本県宇城市の両仲間という地域の田園地帯の真ん中で、この地域での暮らしがより楽しく活気づくような場所を創出しようと始まったプロジェクトです。
活気を失いつつあったこの地域が先の熊本震災によってさらに元気を失いました。
震災では建主さんの共同の農業用倉庫(小屋)と住宅(母屋)が全壊しました。生活の復旧のために農業用倉庫と母屋の再建が急務ですが、この震災を「きっかけ」と捉え直し、機能回復をただ単に行うのではなく、これを機会にこの地域が活気づくような、文字通りの復興として、この地域を興すことはできないかと建主さんは考えておられました。
農業用倉庫と母屋の周りでは、日常的な子どもたちの遊び場と、農を身近に触れることのできる場(農業体験)がひとつになった「PLAY FARM」というプロジェクトの企画が進んでいます。
再建しなければならない共同の農業用倉庫と住宅はこの「PLAY FARM」と連動した使い方も出来るように計画されています。また建物の外観は地形と一体となったような屋根形状となっており、「PLAY FARM」の世界観を損なわず、新たな景色を創り出しています。この場所が魅力的になり、訪れる方々に親しまれ、この地域の方々の暮らしが活気づくきっかけになればとプロジェクト関係者一同、願っています。トータルコーディネート/作庭:山口陽介
施工管理、大工:今村俊佑(友建設)
建築デザイン:カナデラボ
築46年の木造住宅改修プロジェクト
建主の祖父母が住んでいた住宅で、相続にあたって孫がその家を引き継ぐということから相談から始まりました。
改修前の家を調査していた時に、天井に無数の手垢の跡を発見。
これは何ですか?と聞くと孫たちがジャンプして天井をタッチした跡とのこと。孫たちもよく遊びに来ていた家だったことが伺い知ることができます。
南斜面の宅地のため、南からの日射取得が良好な環境となっています。
しっかり断熱気密を施し、取得日射を蓄熱する土間の広縁を南側一面に配置した計画となっています。土間は左官により土の磨き仕上げとなっています。この広縁から素敵な生活シーンがたくさん生まれそうです。湯島の賃貸マンションの一室の改修です。
窓からの景色がとても良くその窓に向かって生活することが理想と考え、
窓に面してカウンターテーブルを設けました。
また部屋の長手方向には間仕切り壁を設けないプランとなっており、
部屋の奥行き方向の広がりが贅沢に感じられます。ソーラーエネルギー住宅デザインコンペで最優秀賞を受賞
「ソーラーエネルギーを取り込むこと=住まいを外の自然に開くこと」
外部から享受できる自然の豊かさを住まいの中に取り込むということは、一方でラディカルな温熱環境の変動を強いられる恐れがあります。しかしこれを上手くコントロールできるように建築計画をすれば、その恐れを最小限にして、自然の豊かさを取り込んだ住まいを手にいれることができます。この提案はソーラーエネルギーを効率的に取り込みつつも豊かな建築空間を生む断面計画を凝らしている点を高く評価していただきました。Service
■デザイン
◇建築・リノベーションの企画、設計、監理
◇空間ユニット(家具・小屋・屋台など)の企画、設計、監理
■リサーチ
◇土地・既存建築物の調査、診断(インスペクション)
◇空間資源調査
■コンサルティング
◇建築不動産事業の企画支援
◇パッシブデザインの技術支援
◇セルフビルド・ハーフビルド・セルフプランニングの企画支援
◇空間ユニットの企画支援
一級建築士事務所 東京都知事登録 第60831号
日本建築学会 会員No.1230828
日本ホームインスペクターズ協会公認ホームインスペクター H000974
Profiles
カナデラボ 代表
1983年 兵庫県神戸市生まれ
2001年 兵庫県立八鹿高等学校卒業
2006年 神戸芸術工科大学卒業
2006年 象設計集団(十勝事務所)勤務
2008年 エステック計画研究所勤務
2015年 カナデラボ 主宰
2020年 インクアーキテクツ 共同主宰/一級建築士
受賞歴
2006年 吉武賞 受賞
2006年 芸術工学会賞 受賞
2006年 福岡デザインレビュー2006 ベスト10入選
2011年 ソーラーエネルギー住宅デザインコンペティション最優秀賞 受賞
2015年 デザインコンペ「これからの平屋」 ユニバーサルホーム賞受賞前設計事務所での主な担当作品
2007年 十勝の家(象設計集団)
2008年 C-house(象設計集団)
2010年 つくば建築試験研究センター試験研究本館(エステック計画研究所)
※建築学会作品選奨 受賞、サスティナブル建築賞奨励賞 受賞
2013年 春風台の家2(エステック計画研究所)※新建築住宅特集の2015年1月号掲載
デザインパートナー
1983年 福井県福井市生まれ
2002年 福井県立高志高等学校卒業
2006年 福井大学工学部建築建設工学科卒業
2007年 東京工業大学大学院塚本由晴研究室研究生
2008年 アトリエ・ワン勤務
2010年 株式会社エステック計画研究所勤務
2016年 野村拓司建築設計事務所主宰2019年 デザインパートナーとしてカナデラボに参画
2020年 インクアーキテクツ 共同主宰
/一級建築士
policy
大切にしていること。
「場所」を感じる。
その場所を多角的に読み込みます。その場所から望む景色や日照条件などはもちろんのこと、その場所あるいは地域の人々の営みや、匂いにいたるまで、その場所で感じるあらゆる情報が計画の手がかりになります。
そのうえで建主や利用者あるいは利用客の丁寧なヒアリングを大切にします。
チーム作り
プロジェクト実現には様々な「壁」があります。プロジェクトが行き詰まる時は「壁」の存在に気付いていないということもあります。その「壁」をクリアするために、限られた知識で解決しようとせず、理想的な解を探るための最適な専門家をキャスティングし、チームで実現を目指すことを大切にしています。
ともにつくるデザイン
建築はデザインプロセスによって決まります。設計者や施工者の一方的な建築でなく、建主や利用者とともにつくりあげていくプロセスを大切にします。
自然を楽しむデザイン
自然が豊かな場所にも、大都市のなかにも自然は存在します。その自然のふるまいは時には厳しく時には優しく、様々な表情を持っています。この自然のふるまいを楽しく付き合っていけるデザインを大切にします。
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過去の実施作品
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不動産会社
「家に住む」から「まちと暮らす」へ。「まち暮らし不動産」を運営する(株)N9.5は、「まちと関わりながら暮らすこと」を提案しています。みなさんと一緒に楽しみながら、暮らしを探し、作っていく不動産会社です。
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